外壁の主な劣化症状

まったく劣化しない外壁は存在しません。どんな外壁も劣化は進行します。

劣化が進行するにつれ外壁の防水性は失われていき、いずれは雨水の侵入を許すようになります。
雨水が侵入すると外壁は加速度的に痛んでいきます。
さらに建物内部まで雨水が入り込んでしまうと建物の躯体が腐食してまう可能性も十分にあります。
躯体の腐食が進めば早々に建物の寿命を迎えてしまうことにもなりかねません。
また、タイルが剥落(剥がれて落下する)すると人命に関わる重大な事故に繋がってしまう危険性があります。

こうした最悪の事態を引き起こさないためには…
外壁の劣化状況についての定期的な点検・調査を行い、劣化進行が初期の段階で早め早めの補修を行うことが必要です。

コンクリート爆裂(鉄筋爆裂)とは

(1)ひび割れ発生・水分等が浸入
コンクリートは乾燥によって収縮し、縦横の両方に力が働くことで表面にひび割れが発生します。
そうして発生したひび割れから水分や空気が浸入します。
(2)コンクリートが中性化
打設直後のコンクリートは高いアルカリ性の状態です。
しかし、ひび割れから浸入した水分や空気によってコンクリートがアルカリ性を失い、鉄筋が錆びやすい状態になってしまいます。
(3)コンクリート内部の鉄筋に錆びが発生
コンクリート内部の鉄筋は「不動態皮膜」と呼ばれる皮膜に覆われていることで酸化が抑えられています。
しかし、ひび割れから浸入した水分や空気が鉄筋にまで到達することで、酸化して錆びが発生してしまいます。
(4)膨張した鉄筋がコンクリートを押し出す
鉄筋にサビが発生すると、体積が2倍以上に膨張してしまいます。
その膨張により、鉄筋周辺のコンクリートが押し出され、爆裂が発生します。

赤外線解析事例

【STEP2】モルタル塗装の浮き

【STEP2】タイルの浮き

【STEP2】塗膜の剥がれ

【STEP3】水分滞留

【STEP4】クラック

【STEP5】コンクリート爆裂

NHKニュースより(2024年9月11日報道)

出所:https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20240911/4000026961.html

外壁崩落やタイルの剥落など高い場所からの落下物は、通行人など第三者への重大な被害に繋がる危険性があることから、
こちらの報道のように大きく取り上げられます。
その際、必ず建物所有者の今までの管理状況が適切であったか否かが焦点となります。

建築基準法12条点検の定期点検や一定周期の大規模修繕は、大変重要な対策の一つといえます。